ウィップコード

畝変わりの綾織地をいい、
梳毛、紡毛、綿、シルク、合成繊維、混紡糸などで織られたもの。
ウィップコードは「鞭縄」の意味。
畝巾はごく狭いものから、3ミリ位までの種類があるが、
比較的太めの綾織を浮き立たせた織物が多く、
丈夫な素材となるため、パンツやスポーツ用衣料に
用いられる。

なかでも縦に霜降りの糸、横に濃い色の染め糸を用いて織られた綾織り地を
カバートといい、日本では俗にカルゼ
コートやスーツ地として用いられることが多いが、コットン製の
ものは特にコットンカバートと呼ばれ、作業服や子供服となる。

※カルゼ
密度の高い2/2の綾織りで、基本的には経(たて)に霜降り糸、
緯(よこ)に単糸を用いたものをいう。
英国サッフォーク州の毛織物産地カージーにちなんだ呼称。