ネクタイ

ネック(首)とタイ(締める)を組み合わせて作られた複合語で、
首やシャツなどの衿のまわりに巻いて結ぶ、帯状または紐状のアクセサリー。
ネクタイの巾は、スーツシルエットの流行によって左右されることが
多く、肩巾衿巾の大きさによって太くなったり細くなったりする
傾向があります。
ネクタイに用いられる素材の多くはシルクや化繊で、一般に
正バイアスの大小の布を接ぎ合わせて、芯を入れ作られます。

フランス語では「クラバット」と言われ、欧米の多くでネクタイの
ことをこの名で呼ばれていますが、これは17世紀に
パリにやってきたクロアチア軽騎兵(クロアット)の首に巻かれた
鮮やかな布片にちなんだもので、歴史的にはローマ帝国時代に
さかのぼります。
日本では慶応3年に出版された「西洋衣食住」という文献の中に
「ネッキタイ(襟飾)」として紹介されています。
単に「タイ」とも呼びます。