フィッシャーマンズセーター

北欧やスコットランド、アイルランドなどイギリスの海岸や
諸島周辺に住む漁師たちが着ていた防寒用セーターのことで、
ケーブル編み※を中心に、ジグザグ編みなどバルキーなごく
厚手なセーターの総称。
アイルランド西方にあるアラン島原産のフィッシャーマンズ
セーターは特にアランセーターと言われており、アイリッシュ
セーターを代表します。

フィッシャーマンズセーターの柄種類の多さは、かれら漁師が
海で遭難した際、特定できるようにそれぞれの柄を家紋の代わり
にしたため。
日本では1960年代以降、街着として着る秋冬シーズンの
カジュアルアイテムとしても広まっています。

また、秋冬のツイード生地として有名なハリスツイードも、
スコットランドの北西部アウター・ヘブリディズ群島の
漁師に着られていた防寒用ジャケットから。

※ケーブルステッチともいい、縄編みのこと。