潰し屋

スーツは仕立てることが当たり前だった、
オーダースーツ全盛時、かつて既製スーツの産業規模が
まだ小さく、その縫製やシルエット、デザインなど
すべての水準が低かったころの縫製メーカーを、
生地をスーツの形にすることを「つぶす」といった
ことから、このように呼んでいました。

既製スーツは、あらかじめ生地、デザインを、
ある程度の体型ごとに分類されたパターンによって
製図され、縫製された完成品として取り扱われて
いるために、「吊るし」「吊るしん坊」などと
呼ばれていた時代もあり、「潰し屋」もこれと
おなじ蔑称の一種。