カマーバンド

タキシードなど、セミフォーマルに用いられる、腹巻状、巾広の布ベルト。 ベストの役割を果たしているフォーマルスーツの小物。
タキシードの衿に使われる拝絹と共地で作られ、ヒダが付いているが、ヒダ数は別に決まっておらず、色は黒が中心。

もともとはサッシュ(腹帯)、中近東で見られる飾り帯にヒントを得て作られたベストがわりの帯であり、ヒンディ語で「腰ベルト」を意味し、1893年に生まれたものといわれる。

また、これを真似てベスト型にしたものがあり、”カマーベスト”と呼ばれている。このカマーベストは、カマーバンドのフロント部分をベストの形にカットして作り、釦止めとしたもので、夏のタキシードに合わせて用いることが多い。

※拝絹地
礼服の縁につける絹地。燕尾服やタキシードなど男子の礼装用スーツのラペルに張る黒絹布をいう。フェーシング・シルクともいう。

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