サテン

■絹または合成繊維を原料とする朱子織物(繻子織物)。
朱子織物は、経糸とヨコ糸の織りめをできるだけ目立たないようにして、経糸もしくはヨコ糸を生地表に長く浮かせることで、やわらかな光沢感を生み出す織り方。平織り、綾織りとともに織り方の基本とされる三原組織のひとつ。

なめらかな肌ざわりと、ゆったりとたるむドレープ性に特徴があり、サテンのほか、オーダースーツ生地としても用いられることが多い、ベネシャンドスキンも朱子織りで織られたもの。

朱子織りされているサテンは、華麗な光沢が特徴で、ネクタイ・スカーフなどのほかフォーマルスーツの衿、カマーバンド、スーツの裏地、ブラウスとして用いられる。
綿を原料としたものは特にサティーンと呼んで区別する。

朱子織りとされるサテンには種類が多く、サテン・グレナディン、サテン・クレープ、サテン・ゴーフル、サテン・シャルムーズ、サテン・ストライプ、サテン・チェック、サテン・ドリル、サテン・バック、サテン・フーラードなど。

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