ストレート・ハンギング
アイビーリーグモデルやアメリカン・トラディショナルモデルの背広のシルエットに見られるライン。ボックス型のずん胴なそれをいう。ちょうど、肩で吊ってまっすぐな感じになるところから呼ばれる。実際に前ダーツもとられていない。ナチュラルショルダーと並んでトラディショナルモデルを象徴する言葉とされてる。
それだけウエストの絞りが少なく、ほぼ箱型をしたボックス・シルエットをしているということになる。ハンギングは肩先から吊った状態という意味で使われているが、服飾用語でハングという場合、仕上がり後、縫製品の布地が体型に沿ってドレープしている具合をいい、布地を垂らした状態で、きれいなドレープがでる布地をハングがいいという。
ストレート・ハンギングするほど、ずん胴シルエットなジャケットは、アメリカ的合理性をもつ着心地が楽な着やすいスーツといえるもの。
※ダーツ
平面的な布を立体化する技法のひとつ。人体の凹凸面にあわせて丸みやふくらみをだすために、布の一部をつまんで縫い消したつまみのこと。