エドワーディアン・ルック

イギリス国王エドワード7世(1841~1910年、在位1901~1910年)の時代に流行したロマンチックなスタイル。ベルエポックの時代風潮を反映した優美なシルエットを特徴としている。衿は大きなボナパルトカラー、ダブルブレステッドで肩幅は狭く肩先が盛り上がり、長い上着丈でシェープドラインが大方の特色として見られる。
ベル・エポックは産業革命以降大きく変化した生活環境について、懐古主義的に過ぎ去った良き時代を想起するというもの。19世紀末から第一次世界大戦ごろまでの時代とされ、芸術ではアール・ヌーボー、ファッションではその影響を色濃く受けたS字形シルエットが婦人ドレスでは流行し、アメリカの画家ギブソンの描いた婦人像に似ていることから、ギブソン・ガールと呼ばれた。
メンズ・スーツでは細身にフィットするもの。

※シェイプド・ライン
体型にそってフィットしたシルエットのこと。メンズ・ファッションでよく使われるが、女性用の服の場合には、カットや高度な縫製技術により立体的なシルエットをきれいに整形しているものをいう。

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