ジャケット
一般に上着を意味する。特に背広型のそれをいうことが多い。ウエストレングスのジャンパーから、スリークォーターレングスのコートまでジャケットと呼ばれることもあり、その種類と変化も多い。
具体的には、テーラードの背広型のものの他、カーディガン型、パーカ(ジャンパー)型、ボレロ型などがある。
近世までは17世紀を中心に男性に着用された「ジュスト・コール」、18世紀以降の男性用礼装上着となる「アビ」など着丈の長いコート型のものが主流で、短い着丈のものは労働者向けのものだった。
ジャケットの語源は、13~15世紀に着られた「ジャック」といわれる兵士の胴衣を小ぶりにしたものを意味するフランス語の「ジャケット」からといわれている。
現在のジャケットが今日的な形で男女の衣服として定着したのは19世紀になってからのこと。