ビニロン

代表的な合成繊維の1種。 日本で発明されたコットンに似た感触がある合成繊維で、1939年、京都大学の桜田、李の二人の博士が、1924年ドイツで発明されたポリビニルアルコールを原料にして作った「合成一号」という名前の合成繊維が、現在のビニロンのもとになっているもの。

合成繊維は、略して合繊などとも呼ばれる。化学繊維とされるもののうち、石油、空気、水を主な原料として化学的に合成されたもので、ビニロンのほか、ポリエステルナイロン・アクリル・ポリウレタンなどがその代表。
このほか、日本で作られた合成繊維には、ベンゾエート繊維(栄輝)などがある。

ビニロンなどの合成繊維には、丈夫で虫に食われることがないなど長所がある反面、吸湿性、吸水性に乏しいなどデメリットなどもある。