コンテンポラリー・モデル

IACDが1965年に発表した流行モデル。 コンテンポラリーとは「現代的」の意味があり、シングルブレステッド1ボタン、衿はLシェープドラペルフィッシュマウスなどの変わり型、脇ポケットはウエルトポケット、肩線はテーラードショルダーで、ウエストを絞った短い上着丈に特徴がある。主にアメリカ西海岸、特にハリウッドを中心とした芸能人に愛用され、素材もイリデッセントなど派手なものが好まれている。日本では単に「コンポラ」の名前で呼ばれることが多い。
ビジネス用スーツの衿型としては、ノッチやせいぜいがセミノッチ。肩線はテーラード仕立てだが、衿型も変わり型なら、着丈もかなり短めを合わせることが多いコンポラ・スーツは、着崩したストリート・ファッション的な着こなしがよく似合う。
ジャケットのインナーには、カッターシャツよりもカジュアルな衿型のシャツや、ニット、足元はローファーに素足がぴったり。袖丈は、着丈にあわせて、少し短めぐらいが、しっくりくる。

※フィッシュ・マウス
衿の刻みの名称。テーラード・カラーの刻みが小さく、上衿の角を丸くカットしてあるのが魚の口(フィッシュ・マウス)のようであることからの名称。

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