ブラックスーツ

黒の背広の総称だが、特にインフォーマルウエア(略礼服)として用いられるドレッシーなものをさすことが多い。日本では、この黒いフォーマル用素材で仕立てられたスーツがフォーマルスーツとなり、冠婚葬祭・慶弔禍福全てのイベント、式典に着用される衣服となっています。
ブラックスーツは、はタキシードクロス、カシミヤドスキン、上質のウーステッドなどフォーマル用素材で仕立てられアクセサリーズをうまく合わせて、昼・夜のかしこまらない礼服として着られる。
かつてはピークドラペルでシングルブレステッド1ボタンや、ダブルスーツ6釦2掛けといった上着をよく用いたが、現代的にもう少しかしこまらない程度のフォーマルという意味では、ノッチドラペルでシングルブレステッド2ボタン型のスリーピーススーツで十分である。ベストを替えたりアクセサリーズを変化させて、さらに用途が広まります。

※ドスキン
製織後、縮絨(しゅくじゅう)、起毛、剪毛、ブラッシングの工程を経て仕上げられた(ドスキン仕上げ)光沢のある厚地織物。
現在ではケバが少ない、またはケバがないタキシードクロスがフォーマル地の主流となっています。