ソフトスーツ

オーバーサイズ気味に作られたルーズシルエットが特徴的な
スーツの総称で、1980年代に流行したアルマーニを代表する
デザイナーズブランドのスーツシルエットに多く見られたもの。
ビジネススーツとして使われていました。

オーダースーツでもこの当時仕立てるスーツ寸法は、通常寸法から
肩巾でも+5cm程度のオーバーサイズで仕立てるほどゆとりを持たせ、
それに合わせてジャケットのウエストまわり寸法もゆったりめ。
肩先が落ちてしまわないように、大きめの肩パッドが入れられて
いるのも大きな特徴。
スラックスは、このゆったりしたジャケットに合うように、
タック入りの2タックパンツが基本で、ワタリ巾も広め。
中にはタックが3本入った3タックパンツでのご注文を
いただくこともありました。
自分サイズの肩幅は現在45cm程度で作ることが多いのですが、
この頃のスーツは肩巾50cmと大きめなものでした。

ソフトスーツの作られた当時のスーツ色はバブル期の時代を象徴してか、
バステルカラーなども多く取り入れられ、シングル2釦スーツのほか、
同様にゆったりめのシルエットとなるシングル3釦2掛スーツや、
ダブルジャケットの前釦を外す、よりルーズな着こなしをする
ビジネスマンなども見られました。

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