英国生地とイタリア生地

英国生地とイタリア生地

スーツやジャケット、パンツをお仕立ていただく際に、ひとつの目安としていただきたい英国服地とイタリア服地は、それぞれの特徴的な生地感からお好みが分かれるところ。

イギリス、イタリアともにその毛織物作りの歴史は古く、数多くのファブリックブランドが伝統に培われたそれぞれに個性のある服地提供をしているため、各ブランドの風合い、生地感にも差のあるところですが、一般的にイギリス製の服地は、しっかりと織られているために、きちんとしたお仕上がり感のスーツに、イタリア製の服地は、光沢感があり、しなやかなために、軽い仕上がり感のスーツに仕上がります。

色柄のお好みも含め、今回スーツはイギリス製の生地を使って少しかっちりめなスーツをオーダーや、イタリア製の生地を使って柔らかい雰囲気、ウエストも少しきつめに絞って、裾にかけてフレアも多めなエレガントなシルエットでオーダーなど、お仕上がり感までイメージ通りのオーダーメイドをお楽しみいただけます。。

英国生地

英国製の服地には、生地を織る際の経(タテ)糸と緯(ヨコ)糸に、糸を2本撚り合わせて1本の糸とした「双糸」を使用されることが多いため、目付がしっかりとしており、丈夫で高い耐久性があるという特徴があります。
ビジネス用のスーツ生地としてご愛用いただく方も多い英国製の生地は、シワにもなりづらく、回復力にも優れているため、アフターケアも楽。
長い期間、良い状態のスーツをご着用いただけます。

英国生地

アルフレッド・ブラウン (Alfred Brown)

ものを大事にする英国人に愛され続けてきたアルフレッド・ブラウン (ALFRED BROWN)は1915年イギリスのウエストヨークシャーで創業。 英国服地らしいしっかりとした打ち込みの生地は、耐久性が高く、 コストパフォーマンスにも優れています。

ハリソンズ・オブ・エジンバラ(Harrisons of Edinburgh)

世界中の有名テーラーやオーダーサロンで取り扱いのある英国を代表する老舗服地商。 数多くの生地銘柄を取り扱っているマーチャントで、ハリソンズの扱う生地は、縫製がしやすいため仕立て映えのするスーツに仕上がるところから、カスタムテーラーに高く評価されている生地ブランド。

ドーメル(Dormeuil)

英国から毛織物を輸入する服地商を祖業とするドーメルは、1842年創業の170年以上の歴史のある老舗マーチャント。 現在では世界80か国以上に生地を輸出するイギリスでも最大手のマーチャントとして国際的に高い地位を確立しています。

ホーランド&シェリー(Holland & Sherry)

Pitty Savile Rowが正規取り扱い店として数多くの生地種類をご案内させていただくホーランド&シェリー社は、著名なビスポークテーラーが軒を連ねるサビルローのすべてのテーラーが取り扱う英国の高級服地マーチャント。 最高品質のウール、コットンのみを取り扱うホーランド&シェリー社は、カットレングス(着分の切り売り)が基本の、オーダーアイテム専用服地になります。

スキャバル(Scabal)

1938年創業のスキャバルは世界最大級のウールマーチャント。 当店では、ハイグレードな服地としてのスキャバルの良さをご実感いただける、秋冬~オールシーズンに適した「スキャバル・ロイヤル Super100's」を特別価格でご用意しました!

エドウィン・ウッドハウス(Edwin Woodhouse)

梳毛服地(ウーステッド)を中心とした毛織物を得意とするエドウィン・ウッドハウスは、高級毛織物の産地として有名な英国ハダースフィールドで1857年に創業した歴史と伝統のある英国ミル(織物工場)です。

ハリスツイード(Harris Tweed)

英国スコットランドの北西部に位置するアウター・ヘブリディーズ群島に生活する漁師さんたちが、厳しい冬を過ごすために愛用されていたツイード服地。 粗いざっくりとした織り感、オーソドックスで飽きのこないクラシカルなヘリンボーン柄、チェック柄のハリスツイードは、カシミアにも負けない暖かさ。

エイブラハム・ムーン(Abraham Moon & Sons)

常にイギリスの名門織物工場のひとつに名前をあげられるエイブラハム・ムーンは、その創業も古く1837年から。 英国の西ヨーク州ガイズリーを拠点として、英国では唯一、染色から仕上げまでの全工程を一貫して行っています。

ポーター&ハーディング(Porter & Harding)

カントリースポーツ愛好家のジョン・ポーターとビル・ハーディングの2人によって、1947年に創業されたポーター&ハーディングは、カントリーツイードを専門に扱う生地ブランド。 厳しい気候、条件下で着用されることを想定して織り上げられた高いパフォーマンスを持つ同社の服地は、英国で根強い人気と信頼を誇るジャケット地。 現在ハリソンズ・オブ・エジンバラの傘下となっています。

イタリア生地

スーツのことに関しては、どうしても発祥のイギリスに先を譲ってしまがちなイタリア服地ですが、現在の主流はこのカノニコやロロピアーナなど人気服地ブランドを多く持つこのイタリア製服地。
経(タテ)糸と緯(ヨコ)糸に「単糸」を使用されることで生まれる軽い着心地感が好まれており、クラシカルなテイストの多いイギリス生地に比べると艶があり、肌触りが滑らか。定番生地のほか、イタリア服地らしい遊び心のある豊富な色柄種類の生地の中から、いちばんイメージぴったりなオーダーアイテムをお仕立ていただけます。。

イタリア生地

カノニコ(Canonico)

イタリアの高級服地ブランドが集中して立地するイタリア北部のビエラ地方に1936年、創業したカノニコ(Vitale Barberis Canonico=ヴィタルバルベリス カノニコ)の生地は、 品質が極めて高く、値段が手ごろというコストパフォーマンスの高さから、当店でも人気の生地ブランド。 そのなめらかな肌ざわりと、しっとりとしたぬめり感のある服地を、是非お確かめ下さい。。

ラニフィシオ・デ・トレーニョ(Tollegno)

ロロピアーナ社が、アルマーニやベルサーチ、ドルチェ&ガッバーナといったデザイナーズブランドに生地を提供する目的で1900年に 創設された生地ブランド。現在ではイタリアの三大紡績メーカーに数えられており、その生地品質は高く、洗練された素材感が人気の服地。

レダ(Reda)

ベーシックでクラシカルな生地を中心とした最高品質の服地を、長い伝統により培われた独自の先進技術を駆使し、生産効率を高めた織り機を導入することで、ハイグレードな生地感に対してご満足いただける生地価格。

アリストン(Ariston)

イタリアのナポリを代表するマーチャントブランド・アリストンの生地は、ファッション性が高く、華やかな光沢感、 少々主張の強い生地感が特徴的。ビジネススーツのほかパーティーシーンでのご着用にもとても良く映えます。

ロロ・ピアーナ(Loro Piana)

しなやかさと光沢感が特徴的なイタリア服地の中でも、細番手の生地が得意なロロ・ピアーナ。 イタリアの高級服地といえば、エルメネジルド・ゼニアとともに必ず名前のあげられるロロ・ピアーナの生地は、クラシコイタリアを代表するキトン、ブリオーニ、ベルベスト、 イザイアなどにも提供されています。

エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)

ラニフィーチョ エルメネジルド ゼニア(服地工場)を創業以来、服地の軽量化、柔軟性の向上、高度なハイテク素材の開発などを実現し、トラベラー、エレクタ、トロピカル、クールエフェクトなど数多くの人気銘柄を世に送り出してきたエルメネジルド・ゼニアは、イタリア服地を飛躍的に躍進させた先駆者として、現在、世界最高品質の服地を提供しています。

ドゥカ・ヴィスコンティ(Duca Visconti Di Modrone)

イタリアでコーデュロイの名門とされるドゥカ・ヴィスコンティ(DUCA VISCONTI DI MODRONE)の細畝コーデュロイ。 きめの細かな起毛は、とても肌ざわりが良く、高級感のある光沢感を生みだしています。

オルメザーノ(Lanificio Fratelli Ormezzano)

秋冬シーズンには発色豊かなジャケット用服地やフランネル、春夏シーズンにはコットンやリネンなど、 トレンドを意識した、きれいな色彩・個性的な色柄を中心としたコレクションを多く発表するイタリアの生地ブランドとして 定評のあるオルメザーノ(Lanificio Fratelli Ormezzano)。

豊富なデザインに対応したオーダーフォームをご用意

各生地ページ対応のオーダーフォーム用リンクから、詳細デザインをご指定いただけます。(※各デザインは、対象デザインのテキストにマウスをあてるとポップアップする説明文でご確認いただけます。)

お見積計算にもご対応可。

プルダウンメニューから、Ex-made、カスタムなどお仕立てをご予定いただいております縫製ラインをお選び下さい。

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