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スーツ地の柄の種類
- ピン・ストライプ
- ピンの先が並んでいるような、ごく細いストライプのこと。 ドッテッドストライプともいう。
- ピンヘッド・ストライプ
- ドッテッドストライプ、ピンストライプと同じ。 ピンの頭を並べたような外観からこう呼ばれる。
- ペンシル・ストライプ
- 鉛筆で描いたように細い等間隔の縞柄。 おとなしくて上品なビジネススーツにぴったりのもの。
- ヘアライン・ストライプ
- 髪の毛のように細い線で作られた縞柄のこと。 実際は濃淡2色の糸を1本ずつ交互にタテ糸、ヨコ糸に織って自然に出来上がった縞だから、生地の裏から見るとストライプが横になってあらわれる性質がある。
- チョーク・ストライプ
- ちょうど、白黒(チョーク)で引いたような線で構成される等間隔のストライプのこと。ボールドでクラシックな感じがもっともよく発揮される。
- シャドー・ストライプ
- 撚糸の方向を変えることによって縞柄が形成されたもの。 一見無地に見えるが、光線の具合で縞が浮き立って見えるのが特徴である。
- オルターネート・ストライプ
- 交互縞のこと。 2種類の異なったストライプが1本おきに交互にでたストライプ。これと同じ感覚の格子柄もあり、これは”オルターネート・チェック(交互格子)、と呼ばれる。
- ダブル・ストライプ
- 「二重縞」のこと。 2本のストライプがひとつのグループになってできる縞柄のことである。また、これと同じようにして格子を形成したものは”ダブルチェック”と呼ぶ。
- ケーブル・ストライプ
- 縞がロープ状になったストライプ柄のこと。 いっぷう変わった凹凸感が特徴。
- オーバー・ストライプ
- こまかい縞の上に色糸で縞を重ねた縞柄のこと。 地のストライプより、重ねるストライプの方が間隔が広くなる。
- オンブレ・ストライプ
- 1色の濃淡で影のような効果をあらわしたストライプ柄。 影縞ともいい、縞の巾は等しくなっている。オンブレはフランス語で「陰をつけた、濃淡をつけた、くすんだ色の」などの意味がある。
- ドッテッド・ストライプ
- 水玉を縦にならべた感じの縞柄のこと。 ピンヘッドストライプ、ピンドットストライプ、ピンストライプともいう。点編み
- トリプル・ストライプ
- 「三重縞」のこと。 3本のストライプをひとつのグループにして等間隔で並べた縞柄をいう。また、これと同じようにして、格子柄を形成するものはトリプルチェックと呼ぶ。
- ブロック・ストライプ
- 生地の部分とストライプの幅が等間隔の、太い棒縞のこと。
- マルチ・ストライプ
- いくつかの縞を組み合わせたストライプ柄のこと。 複雑な柄で、新鮮な効果を作り出す。
- ヘリンボーン
- 日本では「杉綾」と呼ばれるクラシックなファンシーパターン。 ヘリンボーンとは「ニシンの骨」の意味で、形が似ていることからこの名がある。現在ではオーソドックスなものの他に、ストライプ柄をのせるなどしてファンシーな感じのものが多くあらわれている。
- ブロークン・ヘリンボーン
- 不規則な形にしたくずしたヘリンボーン柄のこと。 「みだれ杉綾」と呼ばれる。
- バーズアイ
- 円の中に点が入っている1種の水玉模様を全面にちりばめたような織柄のこと。バーズアイは「小鳥の目」を意味している。大きな柄(ビッグバーズアイ)から小さな柄(スモールバーズアイ)まで変化も多い。
- ウインドーペーン
- 窓枠格子のこと。 西洋のそれに見られるタテに長い長方形の連続模様である。クラシックパターンのひとつ。
- シャークスキン
- シャークスキンとは「鮫の肌」のこと。 鮫の皮のように、斜めにこまかいジグザグのはいった柄をいう。背広の代表的な柄のひとつである。
- ハウンドツース
- 「千鳥格子」のこと。 ハウンドは「猟犬」、ツースは「歯」。つまり犬の歯が並んでいるようにみえることからこの名称がある。別にドッグツース、ともいい、シェファードチェックに似た柄だが、このほうがアクセントも強く変化に富み、猟犬の牙の感じがする。
- ピケ
- 表面にコーデュロイのような畝があらわれた2重織り組織の生地のこと。丈夫なことが特徴で、コットンピケはシャツ地などに、ウールのそれはスラックス地などに使われる。
- グレンチェック
- グループドストライプを縦横に走らせた格子柄のこと。 チェックとプレードを比較すると、ともに格子柄のことではあるが”チェック”が比較的小さいそれをあらわし、”プレード”がより大柄のチェックを意味している。
- ガンクラブ・チェック
- 同色の濃淡、また色違いの2種類のシェファードチェックを組み合わせた、小格子柄のこと。1874年、アメリカ狩猟クラブが結成されたとき、そのユニフォームの柄に採用されたことからこの名称が付けられている。カントリージャケットの古典的な柄としてなくてはならないもののひとつである。
- オーバー・チェック
- チェックの上に、チェックを重ねた柄のこと。 地のチェックが小柄に、上に重ねる格子が大柄になる。グレンチェックにウインドーペーンを重ねるなどやり方がある。
- シェファード・チェック
- 小柄のチェックで、日本では”小弁慶”と言われるもの。 たてとよこが普通の場合は同じ巾になる。シェファードは「羊飼い」のことで、もともとは羊飼い用の白黒碁盤縞の布地模様を意味していた。また、白黒以外に色を多く使ったものはファンシー・シェファード・チェックの名称で呼ばれる。
- シャドー・チェック
- 「影格子」と呼ばれる。 一見無地に見えるが、光線の具合によってチェックが浮き立って見えるもの。地味なビジネススーツの柄によく見られる。
- ピンチェック
- 無地のように見えるごく小柄の格子のこと。 「みじん格子」といって、チェックの中でももっとも小柄のものである。別に”ミニチュアチェック”ともいう。また、これに近い感覚の小柄を”スモールチェック”という。
- プレイド
- 格子の中でもチェックより大き目の「大格子」のことをいう。 タータンチェックとタータンプレイドのごとくである。
- オーバー・プレイド
- 越格子のこと。 ひとつの柄の上に、さらに大きな格子を配した柄のことで、グレンチェックをベースに、赤の大格子をかけた柄などはその例。
- グレンプレード
- 大柄のグレンチェックのこと。 正しくは”グレナカートプレード”と呼ぶ。スコットランドのアークハート谷で14世紀、キャロライン夫人によって織られたところからこの名称が付けられている。かつてウインザー公が好んで服に用いたので”プリンスオブウェ-ルズプレード”の別名もある。背広の柄としてはもっともオーソドックスなもので、ビジネススーツにも多用されている。
- プリンスオブウエールズ・プレイド
- グレンプレイドの別称。 ウィンザー公によって見出されたところから、この名称がある。
- クラシック・パターン
- 古くに考案され、現代衣服に定着してしまったパターン(柄)のこと。「古典柄」ともいい、ペンシルストライプ、ヘリンボーン、グレンチェック、タータンチェックなど長い伝統に支えられた良さを保っている。
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