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スーツの背広型
- ブリティッシュモデル
- 英国調の背広型。 紳士服の原型ともいえるこのモデルは、上着丈が長くウエストをしぼり裾にフレアーをだしている。
つまり、シェープドラインが基調となり、それにカントリールックの味が加えられている。トラディショナルルックの原型もここにある - アメリカン・トラディショナル
- アメリカ東部で培われた伝統的な服装の総称。
トラディショナルルック、また単にトラッドの名前でも呼ばれる。
コンチネンタルモデル、コンテンポラリーモデル、ブリティッシュモデルと並んで男の代表的な服装を構成している。 - アイビーリーグ・モデル
- アイビーリーグとはアメリカ東部の有名8大学(エール、ブラウン、コロンビア、コーネル、ダートマス、ハーバード、ペンシルベニア、プリンストン)で結成されているアメリカンフットボールリーグのこと。これらの大学の学生や、卒業生はアイビーリーガーと呼ばれ、アメリカ社会のエリートを占めている。
本来は、アイビーリーガーたちが好んで着ていた背広型であったが、1955年IACDが流行スタイルとして発表した当時から、アメリカで大流行した背広型のひとつとなった。日本でも1960年ごろから人気を集め、「アイビー族」まで結成された。
このモデルの特徴は、肩線がナチュラルショルダー、シルエットがずん胴型、ボタン間隔の広い3ボタン、上2個がけ、ラペル巾は狭く、前ダーツなしで、全体に5ミリ位のステッチがかけられている。スラックスは前プリーツなしのパイプドステム型、ターンナップがつき、後ろにバックストラップが付いている場合もある。全体に細長くストレートなシルエットが特徴。 - コンテンポラリー・モデル
- IACDが1965年に発表した流行モデル。 コンテンポラリーとは「現代的」の意味があり、シングルブレステッド1ボタン、衿はLシェープドラペル、フィッシュマウスなどの変わり型、脇ポケットはウエルトポケット、肩線はテーラードショルダーで、ウエストを絞った短い上着丈に特徴がある。
主にアメリカ西海岸、特にハリウッドを中心とした芸能人に愛用され、素材もイリデッセントなど派手なものが好まれている。日本では単に「コンポラ」の名前で呼ばれることが多い。 - コンチネンタル・モデル
- 欧州型の背広モデルの総称。 大文字でContinentalとつづれば「英国から見た欧州大陸の」という固有名詞になる。
ブリティッシュモデル以外のフレンチ・コンチネンタルモデル、ジャーマン・コンチネンタルモデル、で構成されている。アメリカントラディショナルがスポーティな雰囲気をかもし出すとすればこれはドレッシーな雰囲気を持つといえるだろう。 - イタリアン・コンチネンタル
- コンチネンタルモデルの中で特にイタリア調のものをさす言葉。
カスタムテーラーの多いイタリアだけに、テーラードで、ディテールに凝ったものが多い。 - フレンチコンチネンタル
- フランスの背広型の総称。 以前は、肩がドロップショルダー、曲線的なボディシルエットなど特徴が見られたが、現在では的確な区別が付けられなくなっている。
しかし、フランス独特のエレガンス、シックな雰囲気が感じられ、洗練された紳士服ということがいえるだろう。 - ジャーマン・コンチネンタル
- コンチネンタルモデルのひとつで、ドイツ型のものをいう。
全体に保守的なイメージがあり、カチッと決まったスタイルが特徴である。ナチスの軍服などに見られるように、直線的でエレガントな雰囲気を好むのがドイツ人の国民性だともいえるだろう。
オーダースーツ Pitty Savile Row
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