ブリティッシュ・フタ付き(Custom)

フラップポケット

フラップポケット

フラップポケットのフラップはバタバタする

フラップ(flap)は「旗などがばたばたする」というところから付けられた、ジャケットのフタ付きポケットのことで、切れ込んだセットイン・ポケットにフタが付いています。
ジャケットのポケットが風にバタつくところを見たことがないのですが、イメージなのかも知れません。日本名では「雨蓋隠し」という名前が付けられていて、フタがポケット口を覆う雨よけ用に付けられているというところから。
フラップポケットは、ビジネススーツの標準の一番オーソドックスな腰ポケットの形で、角の丸い長方形の形をしています。このカドを角張らせたアイビー調スクエアフラップは、各縫製ブランドとも無料オプションで対応可。

スーツ・腰ポケットの位置
フラップポケット

スカラップ・ポケット

フラップポケットの変わり型で、デザイン絵のような形をしてます。スカラップは、帆立貝のこと。山を逆さにしたように見えるフラップ型が帆立貝のシルエットをイメージさせるところからこのように呼ばれています。
かなりパンチの効いたアクセントなので、腰まわりに個性的な演出をしたいジャケットにはおススメ。また、ステッチ指定をした場合、腰ポケットにはステッチが入れられるので、スカラップ・ポケットに二重のミシンステッチ、ダブルステッチで更に飾るという方法もあります。
少し太めで腰回りをすっきり見せたい方は、余計に横巾があるように見えますし、隠しておきたい太目の腰回りに視線を集中させてしまうので、やめておいたほうがいいかもしれません。

腰ポケット位置を上げてみよう

標準的な腰ポケットの位置を、少し上げて見ると、視覚的な効果から、実際の上背よりも高く、足を長く見せるという効果があります。高めの腰ポケット位置の印象がそのまま個人の印象に置き換わってしまうというところでしょうか。
あまり、上げすぎると下裾から腰ポケット位置の間隔が間延びしてしまうので、適量で。
カスタムラインでは、釦位置を含めて1.5cmの上げ下げなら無料補正、ビスポークラインでは、ご指定寸法で調整させていただけます。

フラップポケットのいろいろ

ビジネス用スーツのフラップポケットは、角丸長方形な普通の腰ポケットでお仕立てさせていただくことが多いのですが、ジャケット単品のカジュアルアイテムの場合には、いろいろなバリエーションが楽しめます。
スカラップポケットもその代表的なもの。ビジネス用のフラップポケットは下角が丸くなっているものを直角にしたり、フラップの前後で高さを変える(トラペーズ・台形型)、ホームベース型にする、ボタン穴をつけてボタン止めにするなどカスタマイズ自由です。

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