Cu|フタなしポケット・リネン

フタなしポケット

フタなしポケット

フタなしのポケット

ビジネススーツ標準のフタ付きポケットの、フタを取ってしまったデザイン。フラップポケットのフタを、ポケットの中に隠してしまった形がそのままです。
「雨蓋隠し」の名前のように、雨よけ、場合によっては泥棒よけにもなりそうなフラップを取り去ってしまうと、ポケット切り口上下に玉ぶちと言われる巾4ミリほどの縁飾りが見えるようになります。上下に玉縁があるため、両玉縁。装飾的にもすっきり・クールに見せるかっこ良いディテールのため、人気があります。
この玉ぶちの高さは、4~5㍉が標準になりますが、パターンとしてあらかじめ上下で玉縁高さの異なるデザインのものが用意されていたり、ビスポークでは、この高さの指定にも対応可。上下にある玉ぶちの厚みを下側(下玉)だけ1.5cm程度にするなど、しゃれていたかっこ良いですし、無料オプションです。
また、ハッキング(斜め切り)ポケットも、フタなしに対応。

スーツ・腰ポケットの位置
フタなしポケット

パイピング

J・PRESSで有名な赤のパイピングは、ジャケット裏地のヘリに施されるものですけど、パイピングは玉ぶちのことですので、フタなしポケットの切り口の飾りと同じ作り方をしています。スーツにはパイピング(縫い代しまつ)をされている箇所が数多くあり、パンツのピスポケット(後ろポケット)などもその代表的なもの。

フタポケットのフタは邪魔だし使わない

ジャケットの腰ポケットを無造作にご使用後、フラップがめくれてしまっていたことに後から気が付く・・、いつからめくれていたんだろう・・、ということはよくあります。また、そのめくれていた時の折れた後が傷口を深くします。それが嫌だからということで、フタなしにする方も多いです。
また、フタも不要、ポケットも使わないというお客様の中には、「ポケットの袋布を付けない+ポケット口も縫い合わせる」見せかけポケットにしてしまう方もいらっしゃいます。

太目の方の腰まわりをすっきり見せる

フラップは付いていると、太めの腰まわりを隠したいという方にとっては、逆効果。
ぽってりしたウエスト回りに注意をひきつけてしまい、ジャケットのシルエットから飛び出たフタ分の横巾も太めに見えてしまいます。
お手持ちスーツのフタを隠して鏡の前に立ってみると、思いのほかすっきりしたシルエットに見えるので是非、お試しいただければと思います。

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